2014年11月25日火曜日

未使用車は得か?


いわゆる登録未使用車とはディーラーが販売実績を伸ばすために登録し、在庫として抱えたもの。定かではありませんが、数か月寝かせた後に未使用車専門店に流すことで流通しているそうです。

さてこのような未使用車ですが、自分の実家にも情熱的な名前で知られる愛知県春日〇市の某P店のチラシがよく入っています。
中にはピカピカの未使用車な軽四で店頭価格が69.9万円など魅力的に映る車種もあります。
また今月のチラシでは69800円相当のカーナビをプレゼントしてくれるというので、老母の車という目的で見積もりを貰いに行きました。

で、結論を先に言うと、やはり世の中は甘くないようです。
やはり新車を買おうという判断になりましたので、その根拠を書こうと思います。
ただし、ある特定の大手未使用車専門店の話なので全国共通ではないと思います。

1)車検が短い
先述しましたが未使用車は新車ユーザーへの配慮か、登録されてから数か月眠らせるようです。これが本当の理由かどうかは知りませんが、確かに少なくとも3か月以前に登録された車両のみが流通しているようです。
中には1年以上車検が目減りしている個体もあるのでその分の価値を考える必要はあります。また年式が一年古いとそれだけ査定に響きます。
7年とか乗るつもりであれば最終的には二束三文なのですが、車両保険の上限額にも影響はありますので3~4万円/年程度の損があると頭に入れた方がいいです。

ただし1)に関しては未使用車である以上必ず付きまとうのでコスト次第では十分検討する価値があります。

2)諸費用が高いこともある
私が訪れた某P店では諸費用をすべてまとめて19万円というパックで押しつててきます。
P店では、以下の内容に19万円の値札を付けていました。・フロアマット
・バイザー
・洗車
・オイル交換代金
・板金チケット
・自賠責未経過分
・次回車検の検査代金
・法定費用(未経過分の自賠責など??)

かなり高いうえに不透明というダブルパンチでした。

・マットとバイザー
合わせて4万位するものがお付きしますみたいな説明でしたが、マットもバイザーもいらないというとそれぞれ1万円引いてくれました。不透明ですね。
ちなみにフロアマットは純正用品を買うとめちゃくちゃ高いのでアフターマーケットでの購入をおススメします。サービスでつけてくれると言ったらもらっておけばいい程度。カネを払うならアフターマーケットで買いましょう。もちろん汎用品をカッコ悪く使うのではなく車種専用品を安価に買います。純正用品より品質のよいカーペット素材を使ったもので1万円くらいで買えます。

・洗車
納車前の洗車に費用を請求するのはどうなのか?
販売店としての姿勢に疑問を感じました。

・オイル交換代金
最初の車検まで何度でも交換できるらしい。
ただし実質2年間でどれだけ交換するか考えれば1万円程度の金額でしょうか。
あまり価値があるとは思えない。

・板金チケット
詳しくは後述しますが、無価値です。

・次回車検の検査費用
この店で常時13000円とプライスをつけていますのでその価値でしょうか、安いとこなら1万円くらいってことでこれも一万円の価値です。

・自賠責未経過分
自賠責保険料がいらないから未使用車は得と考える方もいるようです。
ただしこれは販売店によるところなのでまぁいいでしょう。
しかし残りの車検期間に比例するはずで、2.5万円程度でしょう。
残りの車検期間は個体によってバラバラなのに値段は一律というのも不透明会計のメリット(消費者にはデメリットでしかなく販売店から見ればメリットしかない)。

なので実質19万円-6.5万円=12.5万円が登録などの諸費用という意味です。
めちゃくちゃ高いですね。
名義変更の相場は、たとえば代書屋さんで頼めば車庫証明込みで3万くらいで済むので、このお店がいかに割高かわかってもらえると思います。
金儲けにパッションを持つことは大切ですが、訪れる客をうまく丸め込もうとはせず堅実な商売をしてほしいです。

3)信頼・作業工賃
P店では(当時)カーナビをプレゼントしていました。ただし本体は無料で工賃は取るそうです。
この点はそれなりにお得ではありました。ただしこの店で購入するにも関わらず工賃は高めです(25000円程度)。
またナビは69800円の物とのことでしたが、価格コムで調べると35000円程度のナビでした。それでも本体+取り付けで25000円なら、お得はお得でした。

また購入時にコーティングを66000円でやってくれるそうですが、軽自動車で66000円は実はめちゃくちゃ高いです。
ダイヤモンドキーパーダブルくらいの値段です。
しかも外の店でいつでもやってくれるような値段です、購入と同時にも関わらず。
(そとの店でも15%オフとかはやっている)
この点から、何らかの事情でこの店に入庫したときの工賃が高いことが安易に予想できました。
この点から上記の板金チケットなどもらっても割高な料金を緩和する程度の役目しかなく何の意味もないことが分かります。

総括
私が一番疑問に思ったのは19万円と金をとっているくせに、オイル交換はサービスしますとか、サービスでマットとバイザーをつけますとか言っていたこと。 おまけでという意味のサービスではないようです。お金を払ってサービスを受けるのは当然でいちいち言わなくてもわかります。

また、結局69.9万円と値札のついた車(ダイハツムーブL)は100万円強になるようです。
ちなみにこの車の場合新車で買ってもディーラーで値引きを頑張らなくても105万円くらいで買えるようです。
また現在ダイハツでは5万円分のオプションがもらえます。これを使ってナビを買えば110万円に収まってくれると思います。
値引き交渉を頑張れば差額はさらに小さくなるでしょう。

ただしこの分を引いても新車で買うより確かに数万円は安いようです。
新車購入時に値引き交渉が嫌だったり、単価が安い個体を狙う場合はそれなりにお得な買い物のようです。
ただし最大でも得できるのは5万円程度の話です。50万円くらいの車なら買う価値がありそうです。
ただし店頭で49.9万円の値札があっても、80万円くらいになるとあらかじめ計算しておきましょう。

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